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私たちを取り巻く大小の緑地は社会の環境資産,生きたインフラ

事業や生活環境を掃流水汚染・熱汚染・生物汚染からまもる,
自然循環システムです.

でも,造っただけで一安心?
何か忘れていませんか?


緑地を構成するのは‛生き物’
気持ちよく生きる場を造り
地域の生活環境向上に役立てる.

それは‛植物の知識と科学’なしにはできません.


知らないことが多い緑地生態系
の世界

まずは,間違ったやり方を
正しましょう

 
三つのNPO法人の事業と運営
をサポートしています
<危機的な都市緑地生態系>
ここ数10年の間に,好ましい景観を保っていたはずの都市.市街地の緑地は,急速に劣化し,代わって過去にはなかった強勢な雑草木が猛威を振るっています.この急激な生物汚染の進行は,生態系や植物の本質を無視した非科学的管理の全国的な横行,過舗装による表土・植生機能の消失と温熱化,地球温暖化の進行を考えれば,自然な成り行きといえます.それにもかかわらず,現状は,生活者も行政もいわば’茹でガエル’状態でほぼ無関心にみえます.そうである限り,まちの生物的被害はますます深刻な事態になるのは間違いないでしょう.    <雑草の猛威>

この生態系サービス機能の低下と生態系ディスサービス増大への対処には:
   統合型有害生物管理(Integrated Pest Management: IPM)のコンセプトが必要です.
   
<植物は生態系のかなめ>
・植物は‘生産者’,食物連鎖のスタート地点に位置します.したがって,地域の生態系,生物多様性は,良くも悪くもそこの植生の状態に左右されます.
・雑草も当然,地域の他生物の種類や量を左右する大きな要因です.様々な虫害,病害,獣害も直接・間接に雑草が影響しています.
生態系ディスサービス最大の原因,問題雑草への適切な対応は,地域社会の急務です.

・それを可能にするのは,統合型有害雑草管理(Integreted Weed Management: IWM)です.

<私たちの活動は>

都市・市街地の生活者である市民が,生態系ディスサービスから解放され,健全な生態系サービスを 享受できることを目指し,あらゆる活動を専門的にサポートします.
プロジェクトの提案・立案,試験設計・調査の指導,専門知識・情報に関する教育活動・研修や出版による科学技術の普及等が主な実施事業です.
専門知識・経験と広範なネットワークによって,都市・市街地植生の構成要素である雑草,芝,樹木すべてを総合する課題に応じられます.
必要に応じて関係NPO法人や各研究機関の実務者・専門家と連携し,
包括的基準作りへの提案,個別課題への立案を行います.
散在する知識・情報・経験を集積・整理し,緑地の最良管理慣行(Best Management Practices: BMPs)の確立を目指します.
 最近の活動
★シンポジウム・セミナーの企画・コーディネーション
・公開シンポジウム「雑草・人・環境シリーズ:クズ問題とどう取り組むか-その科学と技術-」(NPO法人緑地雑草科学研究所主催)―2018
・公開シンポジウム「雑草・人・環境シリーズ:葛からクズへ-日本古来の有用植物がいま強害雑草に-」(NPO法人緑地雑草科学研究所主催)―2017

★刊行物の企画・監修・編集
・「草と緑」第10巻 2018, pp78.
・「葛とクズ-古来の有用植物がいま強害雑草に-」2018, pp99
・「草と緑」第9巻 2017, pp55.

★講演・講義・講習
・日経BP社(日経テクノロジーオンライン)インタビュー「メガソーラビジネスの雑草管理」,計8回 ~2018
・NPO法人緑地雑草科学研究所「雑草インストラクター」養成講習講師 ―2017, 2018
・NPO法人芝草研究開発機構「芝生管理者資格認定2,3級」講習講師 ―2017, 2018
・電力中央研究所-環境科学研究所講演「電力設備保全に関わる植生管理への提言」―2018
・NPO法人兵庫県樹木医会「桜守ボランティア」養成講習講師 ―2018
・新入社員教育 ㈱白崎コーポレーション ―2017
・関東雑草研究会「都市における雑草問題」講演 ―2017
・九州ゴルフ連盟南北グリーン管理者研修会講演 ―2017

★科学情報の公表
・伊藤操子 2018.除草剤と植物-その2:地下で拡がる多年生雑草が制御される仕組み.草と緑10: 2-15.
・伊藤幹二 2018.雑草リスク情報-その2:その傷害・病気,実は雑草が原因です.草と緑10: 54-65.
・伊藤幹二 2018.葛の時代からクズの時代へ:歴史的考察.「葛とクズ」,草と緑10(特集号): 1-14.
・伊藤幹二 2018.葛布の話:掛川葛布産業の歴史とその継承に向けて.「葛とクズ」,草と緑10(特集号):22-27.
・伊藤幹二 2018.雑草汚染を放置するこの国への提言.「葛とクズ」,草と緑10(特集号):74-81.
・伊藤操子 2018.雑草科学に基づいたこれからのクズ対策.葛とクズ,草と緑10(特集号):59-73.
・伊藤操子 2018.都市における雑草リスクと緑地管理の課題:公園緑地を中心に.関東雑草研究 28: 1-9.
・伊藤操子 2017.除草剤と植物-雑草はどうして枯れるのか.草と緑9: 2-12.
・伊藤幹二 2017.雑草リスク情報-その1:雑草による傷害.草と緑9: 27-39.

★その他
・市民科学集団「雑草ウオッチャー」の運営
・雑草管理に関わる諸相談への対応:刈取り機械の開発等

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